山形県南部には、ローカルな史跡や観光スポットが眠っています。
今回ご紹介する史跡観光地は、その中でも、地元でも知らない人がいるようなスポットを厳選しました。
米沢市からは「伊達家ゆかりの城跡」と、NHK大河ドラマで有名になった「直江兼続が築いたとされている堰と碑」を。
高畠町からは「石切場後にできた石庭公園」をご紹介します。
それでは、ゆっくりとご覧ください。
伊達家ゆかりの国指定史跡「館山城跡」米沢市
館山城跡とは
米沢市舘山の小さな山上に築かれた舘山城は、伊達政宗ゆかりの城と言われ、米沢市の舘山から口田沢にかけてある史跡です。
2つの川に挟まれた土地(攻め込まれ難いように)を利用して築城された要塞という役割を持つ城跡。
現在、建物は残っていませんが、この場所からお城の石垣跡や井戸等が出土しています。
国指定史跡として指定を受けた「舘山城跡」、少し山を登りますが、当時の暮らしを感じながら見学してみてはいかがでしょうか。
詳細はこちら↓
直江兼続が築いた「龍師火帝の碑」米沢市
龍師火帝の碑とは
米沢市にある龍師火帝の碑とは、直江兼続が猿尾堰を築いた際に、堰が崩れるのを防ぐために置いたと言われている伝説の碑です。
猿尾堰というのは、直江兼続が米沢市の城下町建設のために築いたと言われる堰。
市内の方でもあまり知られていないこの場所は、米沢市の南部奥である李山地区にあります。
市内に流れる掘立川の上流であり、田畑を潤す農業用水路としての役割を担います。
初めて行きましたが、細い農道を進みますので運転にはご注意下さいね。
流れている水が綺麗で、水路の作りも面白かったです。
詳細はこちら↓
石切場跡「瓜割石庭公園」高畠町
石割石庭公園とは
高畠町にある瓜割石庭公園は、昔、高畠石を切り出していた採石場跡地に出来た公園です。
高畠石というのは、少し黄色い凝灰石の事で、遠く古跡時代から石室等に使われていたと言われています。
下から見上げる切り立った石壁は一見の価値あり、2019年にはこの石舞台で音楽フェスも開催されています。
石切場として稼働していた頃の名残が、そこかしこに残っていて見応えがあります!
高畠町にある旧高畠駅舎にも、ここから切り出した高畠石が使用されているようだけど、機械が無い時代は大変だったろうね。
詳細はこちら↓
ローカル史跡、訪れた後の編集まとめ
米沢市にある「龍師火帝の碑」。この日本当はトトロの木があるとの情報から、そちらへ向かっていたはずでした。しかし…、途中の看板に「トトロの木」と「龍師火帝の碑」は一枚の看板に同じ方角へ矢印が書いてあり、同じ所にあると勘違い。
「トトロの木」は見つけられず次回に持ち越し、結局今回の「龍師火帝の碑」に辿り着いたわけです。
でもお陰で今まで存在を知らなかった「龍師火帝の碑」を見つけることが出来たんだから、結果的には最高の展開でした。多分、市内でもこの場所に「猿尾堰」や「龍師火帝の碑」があるとは知らない人が多いはず。
今回、最初に書かせていただいた「舘山城跡」ですが、この土地の地主さんには本当に頭が下がります。
この広い敷地の草刈りだけでも大変な労力だと思うのですが、登口に飲料水やストック・そしてガイドブックまで準備してくださっています。
ぜひ一度は、訪れてみて下さい。
高畠の瓜割石庭公園は、近くに高畠町の洞窟群の一つ「一ノ沢洞窟」(同サイト一ノ沢洞窟紹介ページへ)もありますので、興味のある方は運動靴を装着の上、行ってみて下さいね。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
展示されている史跡とは違い、本当に近くで見る事ができるので、その時代の空気感を直に感じることが出来ます。