【気分はちっちゃな冒険王】石器時代跡を自分の目で見学、山形県「高畠洞窟群4選」

前から見た洞窟

山形県高畠町は、縄文時代から弥生時代の、住居跡や石器などが数多く出土する地域です。

高畠町は置賜盆地の中心に位置し、昔は大きな湖があったと考えられています。

またその周辺は地質的に凝灰岩質が多く、山肌に出ている凝灰岩が長い年月で削られ、その部分を住居とするのに適した場所だったようです。

今回はそんな高畠町に点在する「高畠町洞窟群」の一部をご紹介します。

洞窟群でも規模の大きな「一の沢洞窟」

前から見た洞窟

高畠町にある一の沢洞窟は、最上川の支流である屋代川の水源である一の沢にある洞窟です。

この大きな洞窟は、第一洞窟で、谷底から約40メートル程の大きさの凝灰岩が、雨風で風化して出来たと言われています。

こはる

山の中を進んでいくと、大きな洞窟が木々の中に現れます。

がく

洞窟までの道は途中で小川を渡ったり、急勾配を登ったり、まるで自然のアスレチックのような感じだったね。

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凝灰岩の大きさに驚く「大立洞窟」

前から見た洞窟入り口
高畠町 大立洞窟

高畠町北目にある大立洞窟は、大きな凝灰岩がそびえ立つ洞窟です。

洞窟の間口は13メートル、奥行きは7メートルある巨大な洞窟。横に広い入り口は、まるで大きな生き物が口を開けて横たわっているようです。

洞窟までは少し山道を登るので、運動靴だと安心ですよ。

こはる

外から見るとまるで「鬼の岩戸」のようです。

がく

近くで見ると、岩の大きさに驚きます!

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巨岩で出来た造形美、高畠町の「火箱岩洞窟」

洞窟上部

山形県高畠町にある火箱岩洞窟は、高畠洞窟群の一つで屋代地区時沢にあり、高畠の街中からは車で15分ほどの距離にあります。

この火箱岩洞窟は国指定文化財史跡になっており、坂道を登り切った先には圧巻の洞窟が広がります。

こはる

どうしてこんな所に巨石が挟まった形になっているのか、自然の凄さを感じます!

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比較的行きやすい「日向洞窟」

洞窟と前に咲く桜の木
高畠町 日向洞窟

高畠町にある日向洞窟は、江戸時代頃には「鬼の岩屋」として恐れられ、近くに住む人々は近付くことのない場所だったそうです。

洞窟入り口周辺は堆積物が2メートルにもなり、元々の奥行は14メートルほどあったようですが、現在は2メートル位しかありません。

この場所からは土器や動物の骨・人骨も出土しており、縄文草創期の文明を知る上でも大切な史跡だそうです。

洞窟の内部

日向洞窟までの道のり

高畠町の日向洞窟は、他の2つの洞窟に比べると、比較的行きやすい場所にあります。

洞窟近くには民家があり、洞窟の前まで車で行くことが出来ます。

桜の時期には、洞窟前の枝垂れ桜との風景がとても綺麗です。

日向洞窟のおすすめポイント

日向洞窟は、春になると目の前に植えられた桜がかんざしのように咲き、まるで舞妓さんのような美しい洞窟です。現在は土砂が積もり奥行きが浅くなってしまっていますが、縄文時代の頃はもっと大きかったのだと思います。時間ってすごいですね。

日向洞窟の場所

洞窟探検後の編集まとめ

こはる

さあ、行ってきました。三ヶ所の高畠町洞窟群。本当はあと一ヶ所「火箱岩洞窟」があるのですが、時間の関係上今回は三ヶ所のみとなりました。

がく

この中で一番見応えがあったのは、車を降りてから辿り着くまで一番長かった「一ノ沢洞窟」だね。木に遮られて近くに行くまで見えなかったけど、近づくにつれその全貌が見えた時の驚きが感動でした。

こはる

私のように、洞窟を見に一人で行く方はあまりいないと思いますが、「一ノ沢洞窟」「大立洞窟」は山の中にあり、熊や猿などが出ることも考えられます。ですので、複数で行かれることを強くおすすめします。

高畠町は最初に書かせていただいた通り、縄文時代の頃から古く人間が暮らしてきた地域です。

この洞窟群の他にも、小高い山の中腹にあり玄室が残る「羽山古墳」や、古墳時代後期に作られたと思われている竪穴式の「清水前古墳」があります。

一日では周りきれない程、広範囲に古墳が点在しています。

興味のある方は、高畠町にある「山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館」のHP(公式HPへ)で詳しく知ることができるので覗いてみて下さい。

普段は山登りなんてすることがない為、帰ってきた後は私だけ筋肉痛に。今回の洞窟群への道のりは、体にも良い運動になりました。

結構な坂道も登りますので、心配な方はトレッキング用のスットクなどお持ちください(私はその辺の真っ直ぐな木を拾い、ストック代わりに使いました)。

それと、どの洞窟にもトイレはありせんのでご注意ください。

今回行く事が出来なかった「火箱岩洞窟」と、その他の古墳もアップする予定でいます。お楽しみに。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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こはる
みなさん、初めまして。 「南東北お出かけローカル.com」ライターのこはるです。 十代で中型自動二輪の免許を取得し、それから地元である東北地方を旅する中で様々な経験をしました。その頃考えていた「あったらいいな」を形にしたくてこのサイトを立ち上げました。 南東北に住んで四十年以上、年齢は四十代後半、会社員の傍ら休日はもっぱら出歩いています。 愛する南東北の良さを、みなさんに少しでも届けることが出来れば幸せです。 文字ではなく写真のみで観光スポットを見たいという方は、下のリンクマークからインスタグラムへどうぞ。