建立千二百年の歴史ある御堂「笹野観音」 米沢市
米沢のパワースポット 笹野観音とは
米沢市笹野にある、真言宗豊山派の寺院「笹野観音」(宗教法人としての名称は幸徳院)は、別名をあじさい寺と言い、市民にも親しまれている観音堂です。
西暦806年(大同元年)に、法相宗の名僧・徳一上人により建立。御本尊は千手千眼観世音菩薩を祀られています。
1833年に火災により本堂は一度消失、十年後の1843年に今の建物が再建されています。再建に関わった人数は大工や人足・茅屋根職人・石行や彫物師などおよそ約7100人。
いかにこの観音堂が米沢の人々にとって、大切だったか理解できるエピソードです。
その時代に思いを馳せて見上げてみる観音堂は、人々の想いや願いが凝縮されたパワースポットであると言えます。
また、この笹野観音は、四季により様々な表情を見せてくれる場所です。1月は一年で一番大きな祭り「十七堂祭」が、毎年1月17日に執り行われます。
この祭りは山伏衆による柴燈護摩祈願が行われる神事です。
祭りの後半には大きな護摩壇が焚かれ、山伏衆が火渡りを行なった後、参拝した市民も均された護摩の上を裸足で歩いて祈願します。
そして6月には境内の敷地に植えられた紫陽花が見頃を迎え、参拝に訪れた参拝客の目を楽しませてくれるのです。
米沢市 笹野観音 参拝
本堂北側にある駐車場に車を停め、二、三分ほど歩くと大草鞋が奉納してある北門が見えてきます。
参道横にはたくさんの紫陽花が植えられ、見頃は例年だと6月後半から7月前半まで。
約半月の間、参拝客の目を楽しませてくれます。
本堂入り口には、登りやすいように手すり付きの階段が設置されています。
本堂裏にもお参りする所がありますので、本堂の周りを一周してみてくださいね。
本堂上にはたくさんの見事な鳳凰や龍、獏や唐獅子・葡萄とねずみなどの彫刻が、さすが約7100人の手をかけて再建された本堂。
このレベルの彫り物は、中々他の御堂では見ることの出来ない作品だと思います。
米沢市に住むお年寄りから聞いた話ですが、昔上杉軍が武器をこの観音堂に隠していたとか。
真実は定かではないけれど、位置的に考えられる事ではあるよね。
こちらは初詣の時期の笹野観音堂。
雪ですっぽり覆われてしまいますが、この時期でしか観ることの出来ない風景です。
笹野観音堂は大きな寺院ではありませんが、境内を入ると清浄な空間特有の清々しさを感じることが出来ます。
煌びやかさとは無縁ですが、本当に地元の人が祈願に訪れるような、土地に根ざした空気感とでも言うのでしょうか。
米沢市 笹野観音の場所
- 場所:山形県米沢市笹野本町5686-5
- 公式サイト:米沢市笹野観音公式HPへ
- 問合せ先:0238-38-5517
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