2つの源泉がある赤湯温泉「元湯」南陽市
赤湯温泉元湯とは
赤湯温泉は開湯から約920年経つ、昔から地元の人たちに親しまれてきた温泉です。
始まりは寛永7年、源義家が奥州統一を担い戰をしていた時代。
義家の弟である義綱が温泉を発見し、戦で傷ついた家臣などが入浴した所、傷の治りが早く湯が血で染まって赤くなった為、「赤湯温泉」の名がついたと言い伝えられています。
泉質は、含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物泉で無色透明。
きりきず・やけど・糖尿病や軽症高血圧・神経痛等に良いと言われています。また、糖尿病や慢性消化器炎の方には飲泉も良いそうです。
赤湯温泉元湯の浴室は2階にあるため、足に心配のある方はエレベーターを使用できます。
また、入浴後少し休みたいという方には、一階に小規模の休憩室があります。奥には自販機もありますので、入浴後の水分補給にご利用ください。
元湯は、地元の人が良く利用している共同浴場です。なので、朝や夕方は混み合うこともあります。毎日利用している方もいるので、ここは地元の社交場のような存在なんです。
入浴料
- 200円
浴室のアメニティ
- なし
※シャンプーやリンス・石鹸などはありませんので持参必須となります。
脱衣所に10円を入れるタイプのドライヤーあり
休憩室
- 小規模の休憩所あり
その他
- 休憩所に自販機あり
- 同建物内に売店・食堂なし
- 浴場が2階にある為、エレベーターあり
- 浴室の写真はこちら(南陽市公式HPへ)でご確認ください
赤湯温泉の共同浴場は4カ所あり、他の浴場はどこも熱めのお湯です。しかし、元湯は湯船が2つあり、片方が入浴しやすい温度になっています。
露天風呂やサウナなどはありませんが、こじんまりとした温泉で、地域の人たちが利用するためアットホームな雰囲気の共同浴場です。
赤湯温泉元湯の周辺情報
元湯は赤湯温泉の中心にあり、隣には赤湯の情報発信の場所である、「赤湯温泉観光センター(公式HPへ)」があります。
観光センター内には有料の休憩所があり、一階には無料で利用できる足湯が設置されています。
そして、元湯のある赤湯温泉と同じくらい有名なのが、ご当地ラーメンである赤湯ラーメンです。
全国区の知名度もある赤湯ラーメンの老舗である「龍上海本店(公式HPへ)」は、元湯から車で2分ほどの位置にあります。
赤湯温泉がある南陽市役所には公式の「ラーメン課」があって、なんとあのらーめん大好き小泉さん(コミック)ともコラボしているのです。
赤湯温泉元湯の場所
場所:山形県南陽市赤湯754-2
営業時間:8:00~14:00 15:00〜21:30
※午後2時~午後3時は掃除の時間
定休日:水曜日
電話番号:0238-40-2925
駐車場:3カ所あり合計で16台程
源泉掛け流しの共同浴場「滝の湯」米沢市
小野川温泉 滝の湯とは
小野川温泉の滝の湯は、小野川温泉街の中にある共同浴場です。
小野川温泉は開湯から1200年経つと言われている、年内でも屈指の温泉です。
温泉の名の由来は、小野小町から来ており、その昔小野小町が父を探しに東北を旅した際、病に倒れ癒した温泉がここ「小野川温泉」であると言われています。
湯は100%源泉の掛け流し、浴槽は小ぶりで湯の温度は熱めです。
その泉質の良さから、全国にファンがいると言われている小野川温泉の湯を、リーズナブルかつ手軽に利用することが出来ます。
泉質は含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物泉含ラジウム。
源泉は2つあり、温度の違う源泉を混泉して使用していて、加水・加温などはありません。
リウマチや高血圧症・アトピーや火傷・切り傷などに良いとされています。
入浴料
- 250円
※小学生以下は無料
浴室のアメニティ
- なし
※シャンプーやリンス・石鹸などはありませんので持参必須となります。
休憩室
- なし
その他
- コインロッカー 100円
- 同建物内に食堂・売店などはなし
- 浴室の写真はこちら(滝の湯公式HPへ)ご確認ください
2015年に場所を移転し、リニューアルしてオープンしました。まだ新しく、建物も綺麗です。湯は熱めですが、寒い冬でも、温泉から出たああとは汗が出るほどぽかぽかになります。
湯上がりには、是非近くの土産店で美味しい温泉に卵を味わってください。
小野川温泉滝の湯の周辺情報
小野川温泉内には足湯が3カ所あります。場所は
- 滝の湯の前の温泉街専用駐車場敷地内
- 土産物店丸田屋の前のインフォーメーションセンター内
- 旅館河鹿荘の敷地内
です。
小野川温泉といえば、お土産屋さんで売っている温泉煮卵が美味しいよね。
そして最近できたばかりの4カ所目、宝寿の湯内の足湯カフェです。
こちらは2020年8月に旅館をイノベーションし、新たな観光スポットとしてオープンしました。
詳しくはこちら、足湯カフェの宿「宝珠の湯」(公式HPへ)でご確認ください。
また、温泉街の近くにある、たまご屋直営カフェ「ウフウフガーデン(同サイト記事へ)」もおすすめです。
小野川温泉付近には、最近カフェが出来たりして、新しい観光スポットになりつつありますよね。
小野川温泉滝の湯の場所
- 場所:山形県米沢市小野川町2501
- 営業時間:6時〜21時
※入り口のドアは自動施錠の為、閉館時間には要注意
- 定休日:なし
駅なかの日帰り温泉「太陽館」高畠町
太陽館とは
高畠町にある太陽館は、全国でも珍しい駅の中にある日帰り温泉です。
童話の里である高畠町は、日本のアンデルセンと言われた有名な絵本作家「浜田広介」の生まれた町です。
まるで童話の世界から出てきたかのような、お城の形をしたJR高畠駅舎兼日帰り温泉太陽館は、平成4年の9月に完成しました。
この駅舎は童話の故郷をイメージして建てられたそうです。なんと、夕方になるとライトアップされて、昼とはまた違った雰囲気になるんです。
そんな高畠駅は、町民の憩いの場であり、また疲れた体を癒す湯殿でもあります。
入浴料
- 大人(高校生以上) 300円
- 子供(3歳以上) 100円
休憩室使用料
- 大人(高校生以上) 200円
- 子供(3歳以上) 100円
※個室もあり、そちらは1室1時間500円
浴室アメニティ
- リンスインシャンプー
- ボディソープ
その他
- サウナあり
- 駅舎内にお土産店・食堂あり
- 浴室の写真はこちら(高畠町観光協会公式HPへ)ご確認ください
JR高畠駅内にあり、駅施設内には売店や食堂があります。日帰り温泉施設内には休憩所(有料)もあり、ゆっくりと過ごすことが出来ます。
また、新幹線や在来線を間近で見ることが出来るので、電車好きなお子さんにもおすすめです。
太陽館の周辺情報
高畠町の日帰り湯「太陽館」は、JR高畠駅舎内にあります。
ですので、ここからまた電車に乗って違う地域にという方法もありますが、せっかく高畠に行ったらこちらの観光もおすすめします。
高畠駅から町内を観光する場合は、移動距離が長いので車があったほうが便利です。レンタカーの受付は、駅隣のホテルで受付しているようでした。
太陽館の場所
- 場所:山形県東置賜郡高畠町大字山崎200-1
- 営業時間:7:00~22:00
※受付終了は21:30
- 定休日:毎月第2月曜日
※祝日の場合はその翌日
- 駐車場:JR高畠駅と共同
アットホームな日帰り温泉「あやめの湯」長井市
あやめの湯とは
丁度、長井市と飯豊町の境目近くにある「あやめ温泉ニュー桜湯」は、こじんまりとした温泉です。
「あやめ温泉ニュー桜湯」は2020年7月にリニューアルオープンしました。
入り口では大きなタヌキの置物が迎えてくれます。
泉質は、ナトリウム-硫酸塩・塩化物冷鉱泉でアルカリ性。
浴室は洗い場が3カ所、湯船は小ぶりですが半露天のような作り。
湯温は40度位だったと思われますが、入った時はややぬるめに感じても、出ると体がポカポカします。
温泉にはゆっくりと入りたいという方にはおすすめです。
温泉に入ったあとは、外に置いてあったベンチに座り遠くに見える長井市を眺めることが出来ます。
敷地内にはトレーラーハウスがあり、整備が整ったらオープンするようです。
入浴料
- 大人(中学生以上) 300円
- 子供(小学生まで) 150円
浴室アメニティ
- リンスインシャンプー
- ボディソープ
- ドライヤー
- 無料ロッカー
- 脱衣所に冷水のジャグあり
休憩室
- 2時間 200円
※一時間延長するごとに100円
その他
- 浴室の写真はこちら(山形県観光公式サイトHPへ)ご確認ください
- 食堂あり
※営業時間 11時30分から
中華蕎麦 650円
味噌ラーメン 700円
カレーライス 700円 など
リニューアルされてから初めて利用したけど、館内も整えられていて綺麗だったね。今度は食堂が営業している時間帯に来たいなあ。
長井市のあやめ温泉は、こじんまりとしてアットホームな雰囲気です。 利用されているのは主に地域の方々なので、ローカルな場所でゆっくりしたいという方におすすめです。
休憩所も比較的リーズナブルなので、是非利用してみてください。
あやめの湯周辺情報
長井市のおすすめスポットは
- 古代の丘公園(長井市公式HPへ)
- 旧長井小学校にできたカフェ(長井市観光公式HPへ)
- 道の駅「川のみなと長井」(川のみなと長井の公式HPへ)
などです。
特に旧長井小学校では、色々な地域イベントやカフェが最近人気です。
あやめの湯の場所
- 場所:山形県長井市寺泉4246-13
- 営業時間:10:00〜20:00
※最終受付19:30
- 定休日:火曜日
- 問い合わせ先:0238-84-6546 手塚建設
温泉でしっぽりした後の編集まとめ
今回ご紹介するのは、山形県南部の赤湯温泉から、小野川温泉。その他にも有名ではありませんが、ゆっくり温まれる小さな温泉共同浴場です。
今回の日帰り温泉は、主に観光客の方向けの大きな所ではないけど、地元の人が毎日通うような地域密着型の共同浴場です。
その分リーズナブルなお値段だし、人との出会いも楽しめます。私もそうだけど、田舎の人って誰にでも話しかけずにはいられないもんね(すみません、個人的な意見であります)。
今回最初にご紹介した赤湯温泉には共同浴場が4か所あります。
そのうちの「とわの湯」と「あずま湯」を統合して2022年6月に、新たに心温泉設備を整備することになりました(今回紹介した元湯はそのまま残ります)。
どちらの共同浴場も築五十年以上経っているので、老朽化のため利用する人も減ってきていたようです。
新しく出来る施設は総工費約6億円と大規模なもので、イベントも出来る設備や、体の不自由かかたも利用できるようにバリアフリーとなるようです。
また新たに新しい温泉施設の誕生となり、楽しみが増えました。
二番目に紹介した高畠の共同浴場ですが、JR高畠駅の他にも近くに「温もりの湯」という浴場がありました。こちらは残念ながら、経営難で去年閉鎖されてしまいました。
新しく出来る共同浴場、無くなっていく共同浴場。
その時代で必要とされるものは違いますが、裸の付き合いが出来る共同浴場は、日本の素晴らしい文化です。
出来るだけ多くの共同浴場が、未来に向けて、受け継がれて行くといいなと思う今日この頃でした。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
赤湯温泉の泉質は肌に優しい事から、昔は産湯に使われた事もあるそうです。